オープンソースのプロジェクト管理ツール「Redmine」を使うことで障害やタスクをチケットベースで管理できますが、プロジェクトの進捗管理やリソース管理など、よりプロジェクトを統合的に管理したい場合Redmineだけでは難しくなります。そこでおすすめするプラグインが「Lychee Redmine(ライチ レッドマイン)」です。Lychee RedmineはRedmineに進捗やリース管理機能を追加するプラグインです。
Lychee Redmineの使い方
デモサイトにアクセスする
Lychee Redmineではサイトトップ画像の右下にある「デモサイトで今すぐ体験!」よりすぐに試用することができます。こちらをクリックしましょう。
サンプルデータの入ったかたちでLychee Redmineのガントチャート画面が表示されます。
ヘッダー部分を拡大したのがこちらです。このうちマークの入っているものがLychee Redmineで追加された機能になっています。(その他の機能はRedmine標準の機能になります。これらの機能についてはhttps://webcli.jp/topics/redmine/でご紹介しています。)
進捗管理を行う
進捗機能から見ていきましょう。ガントチャート画面では左上の「チケットの追加」からチケットを追加することができます。
以下のダイアログが表示されますので種別やチケット名、対象のプロジェクトや工数などを設定して「保存」ボタンをクリックします。
タスクの追加後は、バーをドラッグすることによって、期間を移動することができます。その他マウスドラッグでタスクの順番入れ替えや、関連線などの設定、上部メニューにある「Undo」でやり直しなどの操作も可能です。ガントチャート機能はRedmine標準でも用意されていますが、標準では読み取り専用となっています。Lychee Redmineではこのようにタスク(チケット)の情報を編集できるところがメリットになります。
さらに、Lychee-Redmineでは「工数の見える化」をONにすることで工数をメンバーごと、日ごとに工数を確認することができます。
さらに右上にある「PDF」よりガントチャートをPDFに出力することができます。
出力されるPDFは以下のようになります。設定により出力サイズや表示倍率なども設定可能です。
また、Lychee Redmineではカンバン方式でタスクの進捗を確認することもできます。上部メニューにある「カンバン」をクリックすると進行中のものや完了済のタスクが付箋形式で確認できます。
「担当者別」に切り替えると「担当者」列が追加され、担当者ごとにタスクの確認もできます。
また、「バックログ」を閲覧するとイテレーションごとに、タスクや工数のサマリーを確認することができます。
「EVM」をクリックするとEVMグラフの他、SPI(スケジュール効率指数)、CPI(コスト効率指数)のグラフが表示されます。ひとめで進捗の順調さを確認することができます。
レポートをクリックするとタスクや不具合の消化率レポートが表示されます。マネージャーなどの責任者の情報が表示される他、「総評」を入力することができ、部内の進捗ミーティングなどで活用できる機能となっています。
また「プロジェクトレポート」ではプロジェクトを横串しで実績チェックできます。こちらは経営層の方やPMOの方など、多くのプロジェクトから問題プロジェクトをすぐに把握したい場合に役立つ機能になっています。
リソース工数管理を行う
また、Lychee Redmineではリソース工数管理も行うことができます。ヘッダーにある「リソースマネジメント」をクリックします。続けて、「集計対象項目の追加」のプルダウンで「プロジェクト」を選択してみましょう。
すると、プロジェクトごと、日ごとに工数の消化状況が確認できます。
続けて、集計対象項目に「ユーザー」を追加するとユーザー列が追加され、プロジェクト、ユーザー毎に工数を確認することができます。ユーザーのリソースの空き状況等が一目でわかるものとなっています。
その他、「タイムマネジメント」では自身のスケジュール表が確認できます。
また、「プロジェクトカレンダー」に切り替えることでプロジェクトメンバーのスケジュールをまとめて確認することができます。
以上でLychee Redmineの主な機能をご紹介しました。プロジェクトが大規模になるほど、進捗やリソースは見えづらくなってしまいますが、Lychee Redmineであれば進捗・工数をまとめて管理でき、EVMなどにより見える化ができますので、大規模なプロジェクトで考課を発揮できるでしょう。
Lychee Redmineの特徴
他社のプロジェクト管理ツールと比較してのLychee Redmineの優れている点は、進捗・リソース・工数・障害などプロジェクト管理に必要な点が標準ですべて備わっている点です。Redmine標準と比べれば有償となりますが、クラウド版であれば自身でRedmineを構築することなく、すぐに本格的なプロジェクト管理が利用できることも魅力となっています。
他社のプロジェクト管理ツールとの違いの詳細については、こちらのプロジェクト管理ツールの比較記事をご覧いただければと思います。
Lychee Redmineの価格
無料でも10ユーザーまでご利用できますが、工数リソース管理機能やプロジェクトレポートなどの機能は使えないといこと、またチケット数5000件、容量は2GBまでのまでの制限があります。有料プランではスタンダードプランが1ユーザーあたり800円、さらに工数管理やコスト管理、レポート機能が可能なプレミアム版が1ユーザーあたり1,200円となります。契約単位は10ユーザー単位となります。
また、自社のサーバーで構築できるオンプレミス版も提供しています。買取ライセンスではスタンダードが1ユーザーあたり16,000円、プレミアムが1ユーザーあたり31,000円となります。
Lychee Redmineのサイト情報
URL:https://lychee-redmine.jp/
運営会社:株式会社アジャイルウェア
Lychee Redmineの評判
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Lychee RedmineはRedmineのプラグインとして提供されています。
Redmineだけでもタスク管理はできますが、Lychee Redmineを使うことで、素のRedmineよりも強力なガントチャート機能や、日毎の工数消化状況が確認できる画面を使えるので、プロジェクト管理に便利なツールだと思います。