検索

PPAP対策ができるOutlookアドイン「BMail」

国内ではメールなどで送る際にパスワードZipで圧縮し、パスワードを送るという作業が習慣となっていました。この方法のことを「P(パスワードつきzip暗号化ファイルを送る)、P(パスワードを送る)、A(暗号化)、P(プロトコル)」、略して「PPAP」と言われていますが、この方法は誤送信対策としての効果が薄く、パスワードZipで送信するマルウェアが流行していること等から各企業で運用の見直しが求められていることと思います。

PPAPの代替方法としてクラウドストレージサービスやファイル送信サービスを使う方法がありますが、手間がかかることから運用を変えたくないと思う方も多いのではないでしょうか?そこでおすすめしたいのですが「BMail」です。BMailはOutlookに機能を追加し、MicrosoftのクラウドストレージサービスOneDriveを使って効率よくメール送信ができるOutlook拡張アドインです。

使い方

インストール

本ソフトを使うには「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime」が必要となりますので先にインストールしましょう。BMailのサイト(https://bmail.site/)の右上にある「インストール」にある「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime」のリンクがありますのでこちらをクリックします。

Visual Studio 2010 Tools for Office Runtimeのダウンロードページが表示されますので「ダウンロード」をクリックします。

「vstor_redist.exe」というファイルがダウンロードされますので実行します。以下のような画面が表示されますのでI have read and accept the licence terms」をチェックし、続けて「Install」ボタンを押します。

インストールが行われます。以下の画面が表示されれば完了です。「Finish」ボタンをクリックします。

続けて、BMail本体をセットアップします。BMailのサイトの「ダウンロード」メニューをクリックし、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

「setup.exe」というファイルがダウンロードされますので、「インストール」をクリックします。

インストールが行われます。以下の画面が表示されれば完了です。「閉じる」ボタンをクリックします。

アプリケーション登録

また、本ソフトを使うには「Azure Portal」というサイトでアプリケーション登録作業が必要となります。Azure Portal(https://portal.azure.com/)のサイトにアクセスします。Microsoftのサインイン画面が表示されますのでサインしましょう。

ログイン成功すると以下の画面が表示されます。「Azure Active Directoryの管理」の下にある「表示」ボタンをクリックします。

左メニューから「アプリの登録」をクリックし、続けて右側で「アプリケーションの登録」をクリックします。

アプリケーションの登録画面が表示されます。名前に「BMail」、サポートされているアカウントの種類に「任意の組織ディレクトリ内のアカウント(任意のAzure ADディレクトリ・マルチテナント)と個人のMicrosoftアカウント(Skype,Xboxなど)」を選択し、「登録」ボタンをクリックします。

アプリケーションが登録され、以下のダッシュボードが表示されます。続けて左メニューから「認証」をクリックし、右側で「プラットフォームを追加」をクリックします。右側にさらにポップアップメニューが表示されますので、その中にある「モバイルアプリケーションとデスクトップアプリケーション」をクリックしましょう。

「カスタムリダイレクトURI」という箇所に「urn:ietf:wg:oauth:2.0:oob」と入力し、「構成」ボタンをクリックします。

左メニューから「APIのアクセス許可」をクリックし、続けて右側で「アクセス許可の追加」をクリックします。

右側にさらにポップアップメニューが表示されますので、その中にある「Microsoft Graph」をクリックしましょう。

「委任されたアクセス許可」をクリックし、「offline_access」「openid」をクリックします。更に下の方にスクロールし、「Directory」メニューの中にある「Directory.ReadWrite.All」、「Files」メニューの中にある「Files.ReadWrite.All」をチェックします。最後に一番下にある「アクセス許可の追加」ボタンをクリックします。

左メニューからの「概要」をクリックし、表示される「アプリケーション(クライアント)ID」の箇所をコピーします。

以上でアプリケーションの登録は完了です。Outlookを起動すると「アドイン」メニューが追加されていますので、「設定」をクリックします。

「接続」タブにある「アプリケーションID」の箇所に先ほどコピーしたIDを貼り付けてください。

以上でインストールおよび初期設定は完了です。

OneDrive経由でメールを自動送信する

インストール及び初期設定完了後は早速使ってみましょう。通常通りOutlookをでメールを作成し、添付ファイルをつけて送信ボタンをクリックしてみましょう。

以下の画面が表示されます。「パスワード」を入力し、「OneDriveにアップロードして案内メールを送信」ボタンをクリックします。

Microsoftのサイン員画面が表示されますので、ログインしましょう。

はじめて使う場合は、以下のアクセス許可を求める画面も表示されます。「はい」をクリックします。

ログインに成功すると、「OneDrive中にアップロード中」というダイアログが表示されますのでしばらく待ちます。

メール送信が完了すると自動で2通のメールが送られています。1通目は自身が作成したメール本文ですが、もともと添付していたファイルは削除されています。

また、2通目のメールとして以下のダウンロード情報が書かれたメールが送られています。リンクをクリックしてみましょう。

パスワード入力画面が表示されています。2通目のメールに記載のパスワードを入力して「送信」ボタンをクリックします。

正しいパスワードを入力するとOneDriveの画面が表示され、ファイルをダウンロードすることができます。

OneDriveに先にアップロードする

このようにOutlookからスムーズにファイルを送信できますが、メールが2通に分かれてしまうため、受信者にとっては少し不便になります。そこでBMailではメール本文とダウンロードURLを1通のメールで送ることも可能です。メールの作成画面でファイルを添付後、「アドイン」メニュー「アップロード」をクリックします。

以下の画面が表示されますので「OneDriveにアップロード」をクリックします。

OneDriveにアップロードされ、完了後は以下の画面が表示されますので「コピー」ボタンをクリックし、「閉じる」をクリックしましょう。

メール本文内にダウンロード情報を貼り付けて送信します。この手順でメール本文とダウンロード情報をまとめて送ることができます。

送信したファイルを削除する

もし宛先を誤って送ってしまった場合もファイルを削除することができます。Outlookの「アドイン」メニューにある「履歴」をクリックします。

ファイル送信履歴画面が表示されます。右端に「削除」ボタンを押すことでOneDrive上のファイルを削除することができますので、ユーザーもダウンロードできなくなります。その他、「表示」ボタンよりファイルのダウンロード情報の再取得も可能です。

ファイル送信でエラーになる場合

1点注意点として、既定の設定では無償版OneDriveの場合はパスワードつきでメール送信すると以下のエラーとなりパスワード機能を使うことができません。

この場合は「送信」ボタンまたは「アップロード」ボタンを押したときに出るダイアログの右上にある「設定」ボタンをクリックします。

BMailの設定画面が表示されますので、「アップロード」メニューにある「パスワード方式」を「ZIP」に変更して「OK」ボタンをクリックします。この状態でファイルを送信するとパスワードがOneDriveのダウンロードパスワード方式からZipの圧縮パスワード方式に変更されるため、無償版OneDriveでもエラーにならずに送信できます。

ただし、パスワードZipで送るマルウェアが流行していることから現在Zipパスワードつきで送るのは非推奨とされています。パスワード機能はOneDriveの有償版である「OneDrive for Business」であれば使える機能で、通常企業のOfficeアカウントでなければ使うことはできませんが、個人でご利用の場合も「Office Solo」に契約することでfor Businessにアップグレードできます。Office SoloはOneDriveのWebサイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage)にログイン後、左下にある「プレミアムに移行」より契約できます。金額は年間12,984円/年または1,284円/月となります。

 

以上で、BMailの主な機能をご紹介しました。BMailを使うことでPPAP問題で指摘されている誤送信の問題やZipパスワードの問題が解決できます。その他、添付ファイルのサイズチェック機能やメールの盗聴対策としてパスワードをマスクして送る機能もあり、PPAP運用の代替ツールとしてお使いいただけます。Outlookユーザーの方はぜひお試しいただいてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

特徴

他にもPPAP対策ソリューションは登場していますが、その多くはメールサーバーに設置する「サーバー型アプリケーション」であり、高価で導入も敷居があります。BMailはクライアント型アプリケーションのため比較的すぐに導入でき、無償でも十分使えることが特徴となっています。

価格

FREE版でもほとんどの機能が利用できますが、制限として、自動で送信するメール内にBMailのリンクが自動で追記されます。PRO版ではこの制限がなくなる他、ダウンロードの有効期限を設定することもできるようになります。PRO版は1ライセンスあたり2,000円となります。

制限

対応しているメールソフトはOutlook2010以上となります。

サイト情報

URL:https://bmail.site/

BMailの口コミ

平均: 
 0 件
口コミを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

口コミを書く

タイトルとURLをコピーしました